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日本では古くより、人が亡くなると来世への旅路の支度と故人の安らかな成仏を願い、近親者の手で故人の体を清める「湯灌」という儀式が行われてきました。近年は遺族の精神的負担が大きいことや、映画「おくりびと」のヒットの影響もあり、湯灌の儀式は葬儀社が行い、遺族の方には立ち合いをしていただくというスタイルに変化しています。
日本は諸外国と比較してみても、特に風呂を好む国民性であり、赤ちゃんが生まれると産湯につけ、仕事から帰ると毎日風呂に入って一日の疲れを癒し、明日からの活力にするというのは日本人なら誰しもが当たり前の事としてとらえています。
長い人生の終焉を迎えたとき、体を清めて故人の身支度を整え、汚れだけでなくこの世の穢れや悩みもすべて洗い流し、さっぱりとした形で故人を送り出してあげることは、遺族側の心の区切りつけることにも繋がります。故人への感謝と労いの気持ちを胸に、できるだけ湯灌の儀式には立ち合い、安らかな成仏を願って差し上げてください。