骨上げとは、火葬後に遺骨を箸で拾い上げ、骨壺に収めることです。拾骨・収骨(しゅうこつ)ともいい、世界ではあまり見ることのない日本独特の慣習です。箸を使うのは、「この世からあの世に橋渡しする」という意味が込められているといわれています。骨上げの方法は地域によって異なり、東日本では遺骨のすべてを骨壺に納める「全収骨」なのに対し、西日本では遺骨の一部のみを骨壺に納める「部分収骨」が大多数になります。又、関西地歩では箸と箸で挟みあいをしたり遺骨を次の方に橋渡しするなどの風習はなく、おひとりずつが遺骨を拾い上げ骨壺に収めるという形式になります。
俗にいう「のどぼとけ」とは、首の上から二番目の骨=第二頸椎にあたり、男女ともに拾うことができます。仏さまが座禅をして合掌している姿に見えることから、このように呼ばれるようになりました。ただし都市部では大変高温で火葬するため、完全な形で残ることはごく稀です。尼崎市立弥生が丘斎場では、骨壺の中で五体が立ち姿になられるようなイメージで足元から少しずつ上半身に向けて遺骨の一部を収め、最後に「のどぼとけ」を安置します。
尚、残骨は尼崎市が責任をもって収集し、合同埋葬という形で丁重に供養してくれますので安心です。
満中陰は「まんちゅういん」と読み「中陰が満ちる」つまり中陰の終わる日という意味です。中陰は中有(ちゅうう)とも呼ばれ、古代インドの文教では人がお亡くなりになられてから次の生を受けるまでの49日間の事を指します。当日または前日から数えて49日目の忌明けの日を迎えることを「満中陰」と言います。葬儀後に行う最初の大きな大切な法要です。満中陰法要の準備として、
・あらかじめ、お寺様と日時を相談する。親族・友人への日程を案内する。
・親族、友人への日程を案内する。
・会食の準備、場所を予約する。
・粗供養を用意する。
・満中陰までに本位牌を用意する(浄土真宗は過去帳)
さまざまな準備が必要となってきますので、早めに日取り等を決め、関係各所へ連絡すると良いでしょう。