よくあるご質問|株式会社真友

よくあるご質問

湯灌(ゆかん)の儀式

日本では古くより、人が亡くなると来世への旅路の支度と故人の安らかな成仏を願い、近親者の手で故人の体を清める「湯灌」という儀式が行われてきました。近年は遺族の精神的負担が大きいことや、映画「おくりびと」のヒットの影響もあり、湯灌の儀式は葬儀社が行い、遺族の方には立ち合いをしていただくというスタイルに変化しています。

日本は諸外国と比較してみても、特に風呂を好む国民性であり、赤ちゃんが生まれると産湯につけ、仕事から帰ると毎日風呂に入って一日の疲れを癒し、明日からの活力にするというのは日本人なら誰しもが当たり前の事としてとらえています。

長い人生の終焉を迎えたとき、体を清めて故人の身支度を整え、汚れだけでなくこの世の穢れや悩みもすべて洗い流し、さっぱりとした形で故人を送り出してあげることは、遺族側の心の区切りつけることにも繋がります。故人への感謝と労いの気持ちを胸に、できるだけ湯灌の儀式には立ち合い、安らかな成仏を願って差し上げてください。

埋葬料について

葬儀終了後も遺族は各種手続きに追われることになります。本人所有の自動車やバイク、携帯電話など民間の解約はできるだけ速やかに行いましょう。

また、公的な手続きは所管の役所へ届け出をします。こちらも期限が14日以内となっているものが多いので注意が必要です。。中でも忘れてはならないのが健康保険の資格喪失届です。国民健康保険もしくは後期高齢者医療制度に加入している場合、被保険者証を返還しなくてはいけません。葬儀終了時に精算をした領収書は紛失しないように大切に保管し、被保険者証と一緒に役所窓口にご提示ください。「埋葬料」という名目で、助成金を受け取ることができます。市町村によって金額に差はありますが、尼崎市・大阪市は一律「5万円」となります。

故人と過ごす最後の夜「お通夜」

家族や親しい人が亡くなると、一定期間、生前と同様に食事などを用意する「殯(もがり)」という考え方が古来の葬送儀礼として日本にはありました。やがて、それが時代を経るごとに少しずつ変化していき、現在のお通夜になっていったと言われています。

ひと昔前は、通夜と言えば灯明と線香を絶やすことなく、家族で交代しながら夜通し故人を守ったものですが、近年では僧侶の読経及び参列者の焼香といったセレモニー(式典)に1時間弱、そのあと夕食も兼ねた会食を行い、開始から終了まで2~3時間程度で済ませるのが主流となっています。当社でも、閉式後は火の気を落とし、電気式のお灯明に変えて、遺族の方々には身体を休めていただくようおすすめしています。葬儀当日は時間厳守のスケジュールに追われ、納得のゆくまでゆっくり故人とお別れをするというのは、ままならない事もあります。通夜式が終わり、参列者がお帰りになられた後を大切な故人との最期のお別れの機会ととらえ、棺の小窓越しにお顔を見ながら、感謝の気持ちやお別れの言葉をしっかりと亡き人に伝えておきましょう。

通夜振舞い

通夜振舞い(通夜ふるまい)とは、通夜の後に行われる会食の場です。別室に用意されたお酒や食事を皆で囲みながら、故人を偲んで思い出を語り合います。遺族から参列者への感謝を表すとともに、お清めや故人の最後の食事といった意味も含まれる儀式です。お通夜は、予定の方が急に来れなくなったり、反対に思ってもみない方が参列に来られたりと、人数の把握がしづらいものです。予定人数に多少の増減があっても対応しやすい様、お通夜の席の食事は大皿(寿司桶やオードブルなど)で用意しておくのがおすすめです。参列者側としてはご遠慮もあり、なかなか席に付きにくいので葬祭スタッフだけでなく喪主や近親者が協力してお席へご案内すると良いでしょう。又、同じ種類のお料理で各席を揃えておくと参列者の方々も箸を進めやすいかもしれません。

六曜その2

さて、葬儀に関係がありそうな「仏滅」と「友引」についてです。

 

仏滅(ぶつめつ) 「仏が滅するような」大凶日とされています。「滅びることは新たなスタートに結びつく」という前向きな解釈も存在します。一見、葬儀には不適当なイメージですが、中国の占い由来ということからも仏教には何の関わりもなく、仏滅だからといって葬儀や法事を避けるという考え方はありません。

 

友引(ともびき) もともとは勝負事が引き分けになる日とされてきましたが、意味が転じ「友を引き寄せる」として幸せのおすそ分けに適した日と考えられるようになり、友引に合わせて結婚式の引出物を贈る人もいるようです。ただし葬儀では、この「友を引き寄せる」という意味が、親しい人を冥界に引き寄せるという事を連想させるため、昔から友引でのお葬式は避けられてきました。尼崎市では原則として友引は火葬場自体が休場日になっており、お葬式を執り行うことはできません。(不定期で開場日あり)

六曜その1

六曜(ろくよう)とは、日の吉凶を判断する考え方のひとつで、中国発祥の時刻占いに由来します。

 

先勝(せんしょう/さきがち) 「先んずればすなわち勝つ」という意味を持ち、訴訟事に勝ちやすい日と言われ、午前中は吉、午後は凶とされています。

 

先負(せんぷ/さきまけ) 「先んずればすなわち負ける」という日で、何をするにも午後に行ったほうが成功しやすいと言われています。

 

大安(たいあん/だいあん) 「大いに安し」の意味を持ち、六曜の中で最も縁起の良い日とされています。

 

赤口(しゃっこう/せきぐち) 「すべてが消滅する日」と言われており、赤い口の鬼が災いをもたらす日とされています。

享年と行年

仏式における没年齢の表記に、「享年」「行年」があります。享年とは、天から賜った命という意味で数え年を指します。行年は、この世に生を受けてから行を積んだ年数ということで満年齢を表します。

ただし、その使われ方も地域や宗教者によってまちまちで、享年を満年齢、行年を数えとする考え方もあります。また、享年にはもともと年齢を指す意味が含まれているため、本来は享年〇〇 と歳を付けずに表記しますが、最近は享年〇〇歳 とする事も増えてきました。本来の意味やその使われ方も、時代の移り変わりによって少しずつ変化していくものですね。

お香典について

近年はお香典を辞退される傾向にありますが、本来お香典は受け取っておかれるのがマナーです。「あとのお返しが面倒だから・・」という声をよく聞きます。ご葬儀の際に確りと記帳をしてもらっておけば、お香典返しはさほど面倒な作業ではありません。

故人が生前に紡いでこられたご縁を忘れず、ご親戚様との今後とも変わらぬお付き合いをお願いする意味も込めて、ご有志は謹んでお受けになられる事をおすすめします。

副葬品

お葬儀の日までお待ちいただく間、お棺の中に納める副葬品を見繕っておきましょう。火葬のため、不燃物(金属・プラスチック・爆発物)は納めることができません。

故人の愛用していた品々から、気に入ってよく着られていた衣類や好きな食べ物、思い出のスナップ写真、故人に宛てたお手紙などもおすすめです。

ご安置

病院で死亡が確認されると、看護師が死後の処置(エンゼルケア)をしてくれます。所要時間は約1時間ほどになりますが、処置終了後すみやかに搬送の必要に迫られます。

医師の死亡確認時、あらかじめ➿0120-44-1159にお電話をいただき寝台車の手配を済ませておくとスムーズです。従来はご自宅に安置される方が多かったのですが、最近では住宅事情やご近隣の手前、ご自宅ではなく弊社霊安室に直接搬送を希望される方がほとんどです。ご遺族の方々には看病で疲れた身体を休めていただき、ご遺体はスタッフが保冷処置とお燈明で責任をもって葬儀の日までお預かり致します。